「免震」と「耐震」
確かにどちらも地震に強そうなんだけど・・・、
いったいどう違うんでしょう?
【耐震構造とは】
文字どおり、建物自体が地震のつよい揺れに耐えられるように設計された構造のこと。
具体的には、杭から建物まで強固に地盤に固定したり、建物を支える骨組みや柱・梁を筋交いなどで補強・強化しています。
現行法では震度6強~7の地震エネルギーでは建物が崩壊せず、建物が部分的に壊れることを許容しながらも、人々の命を守ることができるように考えられているんですって。
だけど、地震に対して耐力でひたすら堪えるという構造のため揺れは建物に直接伝わり、建物自体は倒壊せずとも、室内では家具の転倒などが起こりやすくなってしまうという面が。
これに対して、
【免震構造とは】
建物と地面(基礎)との間に積層ゴムやダンパーなどの衝撃をやわらげる免震装置を設置することで、地震の揺れを吸収し、建物に伝えにくくさせる構造のこと。
※現在、免震装置として多く使われているのは「積層ゴム」。ゴムと鉄板が交互に重なっているものだそう。ゴムの柔らかさと伸縮性で水平な動きに対応できるうえ、縦方向への負荷にも強いから建物の重さを支えられるんですって。
これでどれくらい地震エネルギーを軽減できるかというと・・・
一般構造物に比べて1/3~1/10までに減らすことが可能なんだとか。とっても心強い!
その上、揺れそのものを吸収・軽減してくれるものだから、室内での家具の転倒など二次災害防止にも効果が高いんだそうですよ。
この免震構造と共通して、”地震エネルギーを吸収しすることで建物や人を守る仕組み”として「制震構造(制震装置)」というものがあります。これは主に各階の壁部分などに組み込まれ、地震の際には揺れの軽減はもちろん、建物の変形などをコントロールしてくれるものなのだそう。
以前までは、高層マンションなどでしか採用されていなかった「免震構造」。
少ないながら今では賃貸マンションでも扱われるようになってきています。きっとこの免震・制震装置が標準装備になる日も近いんでしょうね。
願っております。切に切に。
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